TOBBYの日記

#日常のインサイト

福澤諭吉がお札から消えるので☆書いてみた件②

前回の続き⬇︎

 

福澤の言葉に「独立自尊」があります。福澤のいう独立自尊とは、社会の道理を学び、自分ごととして考え、自分自身の環境に責任を持てということではないかと改めて考えさせられました。本書でも、国が悪政に陥っているのは、その政府を選択した国民に責任があると主張しています。
こうした集団と個人という文脈で語られる福澤の思想をビジネスの文脈に置き換えてみると、会社として強くなるためには個人が学問を通じて強くならなければならない、また個人は集団の問題を他責にするのではなく、自分事として考える必要があり、その為には学びを通じて個人の力を高め独立した人間でなければならないと訴えているのではないでしょうか。

 

実学としての学問
福澤は学問を自己満足や虚栄心ではなく、「実学」すなわち実行に落とすことに意義があると唱えました。福澤自身も学問のスタイルとして輪読の有用性を唱えていましたし、演説など外に向かって発信することを重視していたと言われています。思索することで身につけ、行動に移すことが本来の学問であるという福澤の教えは、社会人である私達も強く意識しなければなりません。混迷の明治を国民に学びの重要性を訴えかけることで切り開こうとした福澤の思想は、現代の私たちにも学び続けることの重要性を訴えているように感じます。個の強さが競争力になると言われている時代に、自分への投資を怠らない人間が、市場価値のある人間になるための必要最低限の努力なのではないでしょうか。